飛行機の搭乗距離に対してポイントが付く、航空会社のマイレージプログラムはポイントが貯まれば国内線の無料航空券がもらえたり、Suica(スイカ)などの電子マネーに替えられるサービスです。航空会社が発行している自社マイレージカード(JALマイレージバンク、ANAマイレージクラブなど)を持つなら、それにクレジット機能の付いたもの(JALカード、ANAカードなど)の方がポイントは効率よく貯められます。
航空会社系列のホテルに宿泊しても、ポイントはぐんと貯まります。旅行という、まとまった出費のある機会は、ポイント獲得チャンス期でもあります。ここで得たポイントをマイレージに移すというのは、旅行好きの常套手段です。
航空会社発行のカードを持っていなくても、各種クレジットカードに、貯めたポイントをマイレージ移行できる特典が付いているので便利です。普段は飛行機にのる機会が少なくても、買い物で貯めたポイントで無料航空券が手に入ります。久しぶりの旅行に使える、これはウレシイ特典です。1980年代に誕生したマイレージサービスはバブル期のニーズと呼応して急速に普及していきました。
さて、2008年4月、大手航空会社のマイレージプログラムが揃ってリニューアルしました。JALを例に見てみましょう。
大きな変更は、まず、マイル有効期限の延長です。それまでは、一律翌々年12月末だった有効期限でした。つまりマイル獲得日によって有効期限に11ヶ月の差がありました。これが改編により、マイルごとに有効期限を設定しました。マイル獲得月の翌月から数えて36ヶ月後の月末が、そのマイルの有効期限となるのです。
また、国内線において路線を大きく3つに区分けし、必要マイル数に差を付ける、路線を選ぶことでお得になるしくみになりました。 航空会社のマイレージと連動したクレジットカード会社のポイントサービスも大いに活用して、航空券のゲットを目指したいのですが、すこし雲行きがあやしくなっています。
クレジットカードの獲得ポイントのマイレージへ移行する際に、1000円利用分につきもらえる1ポイントで、10マイルに交換できる。これが標準的なレートでした。
移行手続き料は有料でした。それが、2008年4月、業界足並み揃えての改編でもって移行手続き無料化へ。一見、無料ゆえにお得だと思えますが、移行レートはダウンしています。
ANAと提携しているVISAカードやマスターカードを例にとってみます。 改編まではゴールドカードを除いて移行手数料は2,100円、交換レートは1ポイントで、10マイルでした。これが改編後、2通りの選べる設定になりました。交換レートが1ポイントで10マイルの「10マイルコース」では、手数料は6,300円になりました。改編までと同等のレートながら手数料が大幅アップしています。
しかし、1ポイントで5マイルの「5マイルコース」なら、移行手数料は無料です。手数料無料だから、お得といえるかどうか。雲行きのあやしさが垣間見えます。マイルを頑張って貯めて無料航空券をゲットするよりも短い期間で、ギフトカードを手に入れることが出来てしまいます。
また、マイレージの有効期限が延びたとはいえ、せっかく貯めた移行ポイントを航空券と交換する前にうっかり有効期限が過ぎてしまったという事態にはご注意ください。マイレージ移行するかどうかは有料・無料の選択も含めて、お得度は年間の搭乗頻度や距離で差が出るのは明らかです。
そんな流れの中で、ダイナースクラブカードやUFJカードなどは現状移行レートを修正せずにやっています。
ダイナースクラブカードは、JALカード提携で、一般加盟店100円=1マイル、特約店で倍の100円=2マイルが貯まり、ノースウエスト航空のマイレージサービス「ノースウエスト・ワールドパークス」提携でも、100円ごとに1マイルが自動加算します。しかも有効期限のないマイレージ移行サービスなのです。今後の動向にも注目したいところです。 雲行きあやしくも、飛行機利用の多いクレジットカード・ユーザーにとっては、やはり、マイレージ移行が有効であることに変わりないでしょう。
一般的な例としてUFJカードを挙げてみます。UFJカードのポイント還元は、1000円分利用で1ポイント。年間の利用額に応じて、翌年の加算率がアップします。年間100万円に達すると翌年度は獲得ポイントの50%が加算されます。これだけでもお得です。 でもこれをマイレージに移行するとどうなるでしょう。
UFJカードのJALマイレージバンクコースは、現在、100ポイントでJALマイルは1.000マイル分貯まります。しかもUFJカードで最長3年間マイルを蓄積できます。JALマイル本来の有効期限である3年間と合わせると6年間の猶予が生まれます。旅の計画を長期に練りたい場合、助かります。移行手続き料は、年間6,300円必要。これだけみると割高感がありますが、コンスタントに搭乗機会のあるユーザーには、マイレージ移行した方がお得になる場合が改編後でもやはり多いのです。





