かつてゴールドカードは、若年層には関係のないカードという感がありました。「年齢30歳以上、年収500万円以上」という標準的な入会基準をみてもわかるように、あくまでエグゼクティブを対象としてやってきました。しかし、20代の若き起業家が続々登場する時代、年齢制限などがあるとニーズに対応できなくなります。
従来のゴールドカードにおける入会基準では年齢が引っかかる、年収がやや劣るといった「ゴールドカード予備軍」の獲得のために、カード会社が提示したクレジットカード、それが通称「ヤングゴールドカード」です。
一般カード以上、ゴールドカード未満といったランク設定にもなり得ます。
年会費を見てみましょう。三井住友VISAヤングゴールドカード20sなど、主流は3,150円と軽く10,000円は超えるゴールドカードに比べればはるかに安く、しかもこの年会費でゴールドカードに準ずる特典が付いているなら、やはりお得と言えます。
例えば、三井住友VISAヤングゴールドカード20sは、利用限度額は100万円、海外旅行保険も最高3,000万円まで付いてきます。ショッピング保険も200万円と充実の内容です。
ゴールドカード、その予備軍としてのヤングゴールドカード、そういった境界すらもはや無意味であるというように、クレジットカード会社が動きました。
JCBカードの場合は、2003年4月をもって20代向けヤングゴールドカード「JCBネクサス」を廃止し、JCBゴールドカードに統合しました。ゴールドの入会基準を「30歳以上、年収500万円以上、勤続年数5年以上」だったところ、「ネクサス」基準であった「20歳以上で安定継続収入のある方」に修正したのです。
UFJニコスカードの場合は従来のUFJヤングゴールドカードは20代限定でした。ヤングゴールドカードは、やはりゴールドカードよりもリーズナブルであることがメリットのひとつでした。そこで、30代以降も会員であり続けられるUFJプレミオカードが誕生。空港ラウンジサービスや保険面でもゴールドカード級のサービスが付帯しています。
また、ヤングゴールド枠外で従来のゴールドカードのお手軽版といったカードもあります。シティエリート(年会費6,300円)は、年会費1万円未満の割安ゴールドカードです。
ヒット商品や消費の流行を生むのは10代・20代は消費の中枢です。学生向けや女性向けカードの普及とともに、ゴールドカードの存在意義の見直しが計られました。若い層の取り込みがカード会社の優先課題なのでしょう。ユーザーとしては、手が届かないとあきらめていたゴールドカードが至近距離に入ってきたといえます。




